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女性の病気塾

バセドウ病に対する治療〜アイソトープ治療〜

バセドウ病にはいろいろな治療方法があります。

大きく、内服薬での治療、手術療法、アイソトープ治療の方法があります。

 



バセドウ病の治療 

 

内服薬での治療、手術療法、アイソトープ治療の方法があります。今回は“アイソトープ”治療について説明します。アイソトープ治療とは“放射性ヨード”を使用する治療をいいます。

 

 

アイソトープ治療とは? 

 

甲状腺はヨードを原料として甲状腺ホルモンを作る臓器です。治療前1週間ヨードを摂らないようにして、甲状腺が「ヨードが足りない!」という状態になったところで、放射性ヨードを含んだカプセルを内服すると、放射性ヨードが十分に甲状腺に取り込まれます。そこで放射線(ベータ線)が作用して甲状腺の細胞を壊し、甲状腺ホルモンの量を減らします。

 

 

放射線とは? 

 

「放射線」と聞くと「目に見えなくて体に障害を与える怖いもの」というイメージがあるかもしれません。しかし、きちんとした管理を行って利用すれば、非常に有効な治療となります。アイソトープ治療は、日本のみならず世界中で、50年以上にわたり広く行われていて、有効かつ安全な治療法として受けられています。

 

 

アイソトープ治療のできない方・お勧めの方 

 

治療の対象にならない方は、①妊娠中、または妊娠の可能性のある女性や授乳中の方、②18歳未満の方には、原則としてアイソトープ治療を行うことができません。一方、アイソトープ治療をお勧めする方は、①抗甲状腺薬で副作用を認めた方、②抗甲状腺薬でコントロール不良の方、③外科的甲状腺手術後の再発の方、④手術、抗甲状腺薬の治療を希望されない方、⑤心疾患(心不全、不整脈など)、周期性四肢麻痺などにより確実なコントロールを必要とする方となります。

 

 

アイソトープ治療後は? 

 

アイソトープ治療後に妊娠しても放射線による奇形などの影響はないと考えられています。ただし、治療後1年間は甲状腺機能が変動しやすいので妊娠を避けることをお勧めします。治療後の甲状腺機能は数年経過してから、低下症になることもありますので、定期的な外来通院は継続するようにしてください。

バセドウ病眼症の症状の強い方、喫煙される方、TSH受容体抗体が高値の方の場合、アイソトープ治療後に、一時的に眼の症状が悪化することがあります。そのためアイソトープ治療前に眼症の評価を行い、アイソトープ治療時にステロイドなどでの治療を並行して行うことがあります。

 

 

周囲の人への影響として知っておきたいこと 

 

服用したアイソトープのうち甲状腺に取り込まれなかったものは、ほとんど尿中に排出されます。ほんの少し便や唾液からも排出されます。この放射線は人体に悪影響を及ぼしませんが、微量の放射線が出ていることをご本人に認識していただく必要があります。ご本人に対して安全な治療法ですから、他人に危険を及ぼすことはありませんが、アイソトープ治療を受けた方のエチケットとして治療後の生活制限をお守りください。具体的には、放射性ヨード内服後12週間は、子供や妊婦との親密な接触、添い寝などの長時間の接触は避けるようにしましょう。また、乳幼児を15分以上抱くことは控えるようにしてください。

 

 

アイソトープ治療の実際 

 

 

入院治療と外来治療 

 

甲状腺が非常に大きい方や、心臓疾患などの合併症のある方、高齢の方、自宅での安静がとれない方、薬を中止したことなどでおきる甲状腺機能亢進状態が体の負担になる方には、1週間の入院での治療を行います。外来で行う場合は、2日連続で外来を受診していただきます。

 

治療前1週間 

 

抗甲状腺薬などの内服薬の中止、ヨードの摂取を制限します。具体的には、海藻類(のり、わかめ、昆布、ひじき)や、海草より作られた食品、寒天などを控えます。ヨードを多く含む医薬品(うがい薬、ヨード造影剤など)の使用も制限します。

 

 

治療前日 

外来を受診していただき、ヨード制限・体調変化の確認、女性には妊娠の確認をします。問題がなければ検査用のカプセルを内服してお帰りいただきます。

 

 

治療当日 

 

甲状腺の撮影を行い、外来にて、甲状腺へのアイソトープの集積の程度と甲状腺重量などから治療量を決定します。その後、治療量のカプセルを内服します。

 

治療後

4日目までヨード制限を継続して、5日目から必要な方は、抗甲状腺薬などの内服を再開します。早い方では2週間目位から甲状腺機能亢進状態が改善し始めて、3ヶ月から1年位で、甲状腺機能が低下してきます。アイソトープ治療後半年は、甲状腺ホルモン値の変動がありますので、1ヶ月に1回外来通院してください。

 

                    伊藤病院 内科 鈴木美穂

 

 

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