冬から春にかけてピークといわれる花粉症。今年の花粉の飛散量は昨年よりも少ないと言われていますが花粉症でお困りの方々にはまだまだつらい季節です。
毎年、様々な予防策や治療などの対策が話題になる中、ハーブの世界にも花粉症の方におすすめのハーブがあります。
花粉症対策として一番有名なハーブはネトルです。古くから花粉症やアレルギー症状の症状緩和や改善に使われてきました。
「花粉症の薬よりもよかった」という方も少なくないそうです。他にも花粉症対策のハーブはたくさんありますがアレルギー症状を緩和してくれるハーブと、目や鼻、喉などの粘膜に直接的に働きかけてくれるハーブと2種類に分けることができます。
ネトルは前者に含まれ、他にはジャーマンカモミール、エキナセアなどがおすすめハーブです。
これらは花粉が飛散する数ヶ月ぐらい前から飲み始めるといいといわれますが、既に花粉症の症状でお困りの場合や、症状が長引き、スッキリしない場合は、エルダー、アイブライト、マリーゴールドなどのほうがよいでしょう。
鼻のむずむず、鼻詰まりがあるときはペパーミントを足してあげると美味しい花粉対策ハーブティーの完成です。
また、春は新しい生活がスタートする季節でもありますね。新たな職場や学校で、新しい友達や上司、部下など新たな出会いも増えやすい季節です。
特に5月というのは「五月病」と言われるように、新しい環境にうまく適応できないまま長期休暇明けころから疲れや不安が一気に出てしまう場合も。
新生活は楽しい反面、精神的に気を使い過ぎたり、上手く打ち解けられなかったりでこの時期はイライラやストレスが溜まりやすく不眠やプチうつでお悩みの方も多いのでは。
こんなときは、お花のハーブがおすすめです。ローズやジャスミン、ジャーマンカモミールなど華やかで香りがいいものを選びましょう。
それをベースに鎮静作用のあるハーブ、パッションフラワーやリンデン、セントジョーンズワートなどを足してあげれば、おやすみ前の素敵な1杯が出来上がります。
特にセントジョーンズワートは欠かせません。ハーブ先進国のドイツでは医師が鬱病患者に対して薬よりもこのハーブを処方することのほうが多いそうです。
できれば薬に頼りすぎず、自然なものでケアできたら素敵ですね。
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エディター:太田 智郁
ハーブ・プロフェッショナルアドバイザー、ハーブティーカフェ・broloオーナー
独学でハーブを学び、PAH(プロフェッショナルアドバイザーオブハーブ)の資格を取得。ワイルドハーブに特化しておりハーブティーを独自の調合、ブレンドをしハーブ療法を始める。
現在はカフェを経営しながら全国のクリニックやサロン等にハーブを卸したり セミナーや教室を開催している。