中国黄河地域では24節気※でいう 大暑・立秋・処暑・白露の間(日本でいう晩夏~初秋位)を長夏といい暑くて雨が多い季節です。
農作物がよく生長し熟す季節ということにおいても日本の梅雨と似ており、この長夏を日本の梅雨の時期に当てはめて考えます。
気温が上がり、一年で一番雨の多い季節であるため湿気が多く うっとおしい季節ですよね。
この湿は重くて停滞、または下に行きやすいことから体が重だるくなったり むくみが出るという症状が出やすくなります。
また、梅雨は脾を傷めやすいので、脾を養い、湿をため込まないように心がけましょう。
薬膳的には益気健脾(気を補い脾の機能を保つ)や清熱利湿(熱を鎮め湿をとる)という養生をします。
※24節気とは 太陰歴を使用していた時代に季節を知るために取り入れられた考えのこと。
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エディター:谷口千尋
家庭薬膳料理家
各種メーカーのカタログやポスター撮影時のフードコーディネートやメニュー提案・ テレビのコーディネートを手掛ける一方、薬膳の考え方やメニューの普及を目指し、料理 イベント・教室・お店へのメニュー提案など行う。