春は気温も次第に上がり、目に入る景色も色づき、すごしやすくなる反面、
新生活や引越しなどの人生の節目や、季節の変わり目が苦手な方にとっては、
体も心もトラブルの出やすい時期です。また、花粉症や肌荒れもでやすい時期です。
プチ不調の症状をうまく乗り切るのにアロマセラピーの助けを借りてみませんか?
精油に含まれる有効成分が呼吸や皮膚などをとおして体内に入ることで、
さまざまな不調を改善する働きがあるといわれています。
医療現場で積極的にとりいれられているところもあり、注目されています。
※アロマセラピーの使用に際しては、病気を治療中の方・小さなお子さん・妊婦さん・高齢者のかたなど
使用を注意しなければならないかたも多いので必ず専門家の指導のもとアロマセラピーを利用してください。
アロママッサージオイル
・ホホバオイル 20cc(ベースオイルは他の種類でもかまいません)
・ラベンダー 5滴
・ベルガモット 3滴
柑橘系とリラックス系の香りで、寝る前やお風呂上りのアロママッサージをおすすめします。
あしのむくみや冷えが気になる方は、足先、ふくらはぎから太ももの付け根までを下から上に優しいタッチでマッサージ。
肩こりや頭痛が気になる方は、手先から腕、肩、首のジュンに指先に少しずつつけての頭皮マッサージもおすすめです。
気分が落ち込んだり、イライラしたり安定しなかったり、不眠がちで眠りの浅い方は、オイルを手にとり、手を合わせてゆっくりとまず、香りを深呼吸しながら感じてください。そして、左右の乳房の中心、みぞおちのあたりにゆっくりとオイルを塗り、そのままデコルテ全体をマッサージしてください。
ポイントは呼吸をふかく、ゆっくりしながらすることです。
※柑橘系の精油はリフレッシュ効果が高いのですが、肌に残ったまま日光にあたるとシミや炎症を起こす作用がありますので注意して下さい。
うがい液
・水 100cc
・ユーカリ 2滴
・ティートリー 2滴
この季節は花粉症に悩まされる方々が多いですね。そんな時は鼻づまりや鼻粘膜の炎症を緩和する作用のある精油を使ってのうがいがすすめです。
また、コップ1杯の熱いお湯の中にユーカリとティートリーを1滴ずついれて、湯気を吸入するのもよい方法です。
ティッシュにユーカリやティートリーをたらして、マスクに挟むのは、通勤やお出かけの際におすすめです。
また、アロマポットなどでお部屋にたいておくのもおすすめです。花粉症だけでなく、風邪の予防にもなります。
芳香浴
アロマセラピーは直接肌へトリートメントするだけでなく香りを楽しむだけでも効果的。
アロマポットなどでお部屋全体に香らせます。
精油がもたらす香りを身にまとって、リラックス&リフレッシュしましょう。
リフレッシュ・バス
入浴時に、好みの精油をバスタブに2~3滴落とし、よくかき混ぜてから入浴します。
岩塩に精油を混ぜていれるとバスソルトの入浴剤になります。
ルームスプレー
オフィス、車の中、お部屋など、いつでも何処でも気になるときに手軽にリフレッシュできます。
リフレッシュだけでなく、いやな臭いを消したい時にも役立ちます。
100ml の精製水をスプレー容器に入れ、精油を10滴落とし、よくシェイクして使用します。
精製水にエタノールを10~20%の割合で加えると、消臭、殺菌効果が高まります。
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エディター:伊藤加奈子
ココカラウィメンズクリニック院長/産婦人科医師
女性のための癒しと医療の総合施設「ココカラウィメンズクリニック」院長。統合医療、代替医療の普及、自然派美容、食育などの観点から女性の健康とライフスタイルを支援。「NPO法人ウーマンリビング代表理事を務める。