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Dr.KANAKO vol05

前回のコラム「あなたの不調の原因は?プチ不調チェック」で「B.カラダお疲れタイプ」のさん向けの基本すっきりメニューをご紹介します。

カラダお疲れタイプ 代謝ダウン・毒素蓄積

最近、からだの「代謝」が低下している女性が多いようです。日頃私達が耳にする代謝とは「古いものが新しくなる」という意味合いで使われていることが多いようです。

医学的な視点での代謝とは

1.食べた物をエネルギーに替える『エネルギー代謝』
2.古い細胞が生まれ変わる『新陳代謝』
3.常的に行われる『基礎代謝』
そのほか、老廃物を体外に出すこと(いわゆる「デトックス」)ことも代謝の一つと位置付けられています。どれも私達の体が,正常に働くための機能に深く結びついています

代謝が悪くなる原因は・・・偏食 病気 運動不足 ストレス 睡眠不足etc・・・

健康的な生活・生活習慣病の予防としてよく言われている、ごく基本的な内容ですね。代謝は体のパロメーターなんです。代謝が鈍って血行が悪くなると老廃物が溜まりやすくなり、そこが炎症を起しやすくなるといわれています。これがいろいろなプチ不調発生につながるようです。
生活スタイルを改善し維持できれば、代謝は整えられるうえ、さまざまな病気の予防にもなります。基本的な生活から見直しを始めましょう。

大切なのは以下の3項目!

・内臓の休息・機能回復
・老廃物・毒素の排出促進
・代謝促進
 

タイプ別基本すっきりメニュー

きちんとごはん

食生活をみなおしましょう

なかでも注目したいのが食事。バランスのとれた食事はもちろん。食べ物の質も大切です。食品添加物はもともと自然界にない物質だったりすることが多く、体に負担をかける可能性があることから注意が必要です。外食や加工食品はなるべく減らして、旬の食材を摂るのが一番です。

胃に負担がかかるのでつめたいものをたべすぎない
動物性食品、油もの、あまいものをひかえましょう
和食中心でいきましょう
腹八分目、でバランスよく他品目をとるようにしましょう

腸内環境を改善させましょう

いま「デトックス」ということばを頻繁にテレビや雑誌で耳にしますよね。デトックスとはまさに排毒するということなのです。わたしたちが毒だしできる方法は、皮膚か尿か呼吸か便。そのなかでもやはり排便は重要です。

乳酸菌など善玉菌を多く含む発酵食品(つけもの、納豆、ヨーグルトなど)
食物繊維を多く含むもの(大麦、玄米、あずき、さといも、かぼちゃ、ブロッコリー、とうもろこし、れんこん、きのこ、きゃべつ、枝豆、大豆、干し柿、ブルーベリー、パパイア、キウイフルーツ、いちご、いちじく、プルーン、洋なし、もも、かき、りんご、おから、きなこ、納豆、海藻大根、ごぼう、など)

尿に関しては適度な水分補給を私もオススメしますが。1日2一トル!とかいう今はやりの飲み方はすべての人にはおすすめできません。腎機能も千差万別、体調も日々変わります。基本は500mlのペットボトルから。それ以上飲むかどうかは自分の体調とそうだんしてきめてくださいね。基本的なことだけど、おしっこは絶対我慢しないこと。

お風呂

プチ不調に効くおふろの入り方いろいろ

血行を促進し、代謝をあげるには、低温長時間浴が基本です。つい熱いお湯に入りがちですが、かえって逆効果。熱すぎると長くつかっていられないので、からだの表面しか温まりません。低温長時間浴の代表は「半身浴」。湯船に下半身だけつかります。心臓から遠く、血行が滞りがちな下半身を集中的に温めると、溜まっていた血液が全身をめぐりポカポカに。週末など時間があるときには、一日に数回入浴を繰り返すと効果はさらにアップ。
温冷交代浴」も効果的。すこし熱めのお湯に半身浴でつかった後、湯船から出て手や足に水(低温の湯)をかける。これを数回繰り返します。高温と低温という相反する刺激を与えると、血管が拡がったり縮んだりを繰り返し、血行がよくなります。
湯冷めしにくい「薬草浴」もおすすめ。代表的な薬草は、ハッカ、ショウブ、ドクダミ、ヨモギなど。木綿の袋に入れて湯船に浮かべます。薬草湯で低温長時間浴をすれば、薬効で温め効果がアップ。さら湯は湯冷めしやすいのでお風呂のお湯にはなにか一工夫しましょう。

■カンタン部分浴

からだの一部をお湯で温めるだけでも、半身浴に近い効果が得られます。アロマオイルを使用するとさらに効果アップ!!

手浴 =洗面器にお湯をはり、手首から先を熱めのお湯に15分ほどつけるだけ。手の冷えがつらいときはモチロン、頭痛や鼻づまりなど首より上の症状に効きます。

足浴 =バケツなどに足首が隠れる量のお湯をはり、両足をひたします。お湯の温度はがまんできる限りの高い温度で。時間は6〜10分くらい。全身がぽかぽかになります。

■おふろから出たあとは…

おふろから出たら、とにかく湯冷めをしないこと。次のポイントを守って、温めたからだを冷やさないように気をつけましょう。

●油断して薄着をしない・・・からだがすぐに冷えてしまいます。
●靴下をはく・・・体熱を逃がしません。
●髪をかわかす・・・濡れたままでいると風邪をひいてしまいます。

呼吸と運動

まず、「呼吸法」からはじめましょう!

運動できない。時間がない。嫌い。苦手・・・というあなたにもこれだけはやってもらいたいです。呼吸、されど、呼吸。呼吸法をおこなうだけで、代謝アップはもちろん、リラックス、血液循環促進、免疫力アップ・・などさまざまな効果を得られるといわれています。
伝統的な呼吸法は、意識的にはく時間を長くすることでリラックス効果を高めていると考えられます。
吸う:はく → 1:2 にした腹式呼吸がリラックスには効果あり!
1. お腹にゴムボールがあるようにイメージしてください。
2. 手をお腹に置き、お腹のゴムボールをつぶすようなイメージでできるだけゆっくり息を吐きます。
3. 息をはき切ったら、「吸う」ことはあまり意識せずに息を吸います。さきほどつぶしたゴムボールに、勝手に空気が入ってきて膨らむようなイメージを持つと上手にできるようになります。
※目安として、吸う時間を1とすれば、はく時間が2になるように呼吸をしてください。

■腹式呼吸法

1.仰向けに寝転ぶ
2.ゆっくりと口から息を吐く。体の中の空気をすべて外に出すつもりで、時間をかけて吐こう。このとき、お腹が徐々に引っ込むように気をつける。
3.鼻から深く息を吸う。舌を上あごにつけるようにするとよい。このとき、下腹が膨らむように気をつける
4.再び口から息を吐く。吸った時間よりも1.5倍から2倍かけるつもりで、長く、ゆっくりと
5.この動作・呼吸を繰り返す。息を吐く時間が吸う時間の4倍くらいの長さになるように頑張ろう!

■運動で解決!気軽に始める・毎日続けられることからはじめましょう

からだの代謝をよくするには、血行をよくすることが基本です。心臓が血液を送り出し、筋肉が送りかえす。このポンプの力が血液の流れをスムーズにしているので、筋肉の力が弱まるとどうしても血行不良になりがち。ふだんの暮らしの中でからだを動かすよう意識してみる、余裕があるならスポーツの習慣を身につけるなど、ライフスタイルに合った運動を毎日続けて、心臓と筋肉のポンプ力をアップさせましょう。

 

■座りっぱなしに要注意!

やむを得なければ、せめて「伸び」を出かける用事のないときなど、お部屋でテレビ三昧。リラックスするのはいいけれど、座った姿勢を長く続けていると、血行が悪くなりがちです。少なくとも、1時間に1回は立ち上がって歩くようにしましょう。もちろん家の中でOK。ついでにお茶をいれたり、鏡をのぞきにいったり。
オフィスで忙しすぎて、席を立つヒマもないなんていう人は、何十分に1度と決めて、ぐーっと「伸び」をしてみては? 伸びは自律神経を刺激する効果もあるし、気分にメリハリがついて仕事もはかどるはずです。

服装

ゆったりリラックス・しっかり保温

最近のおしゃれは露出がおおく、薄着が基本ですね。でも、おすすめは、軽くて、体温を逃さないで、ゆったりしている服装。この3つのキーワードで、ファッションをたのしみましょう!
1.手足を守ってくれる手袋・靴下・靴。ある程度、通気性があるもの、吸湿性のよいものをえらびましょう。
2.靴下の素材は、汗の吸収も乾きも早いシルクがオススメ。5本指の靴下は吸湿性がよく、むれにくいのでオススメです。寒い時期は「重ねはき」という裏技をつかいましょう!
3.そして、靴。冬になると、ふくらはぎまで覆ってくれる、ロングブーツが人気ですが、締め付けの強いロングブーツは足首を固定してしまうため、脚の筋肉が動かしづらくなり、血行の妨げになります。スニーカーなど、やわらかくて歩きやすい靴がおすすめ。革製の靴なら、足首やふくらはぎを締めつけないローカットのタイプを。幅が広めで、つま先にゆとりがあるもの、少し靴の中で指が動くぐらいのものがよいでしょう。

下着の締めつけにも注意

下着を選ぶポイントは、からだと下着の間に空気が入るゆとりがあること。この空気の層がからだを保温してくれるのです。
※スリップはゆったりサイズのものを、ショーツはおなかが冷えないよう、おへそが隠れるものを選びます。
※また、ガードルなどの矯正下着は、からだを締めつけるので、血液の流れを悪くするものもあり、注意が必要です。素材は靴下と同じく、吸湿性、放湿性に優れたシルクや綿がオススメ。買うときには素材をしっかり選びましょう
※寒い季節、通称「ババシャツ」が最近人気です。実際、とても暖かですが、ものによっては吸湿が悪いものもあります。一枚下にシルクや綿のキャミソルをつけましょう。

次回は「「バランスがたがたカラダお疲れタイプ」さんの基本のスッキリをさらにくわしく解説します!

ココカラウィメンズクリニック院長/産婦人科医師

女性のための癒しと医療の総合施設「ココカラウィメンズクリニック」院長。統合医療、代替医療の普及、自然派美容、食育などの観点から女性の健康とライフスタイルを支援。「NPO法人ウーマンリビング代表理事を務める。

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